こちらの投稿では、個人保護区に対するCE規格の中の
保護手袋規格の一種であるEN 21420についてご案内していきます。
General Requirements (基本安全性)
EN ISO 21420は、保護手袋の基本的な安全性に対する規格で
EN 420に代わる新規規格です。
EN 388及びEN 407等特定保護手袋の認証を受けるためには
基本的にEN ISO 21420を満たす必要があります。
基本的に手袋の無害性を試験し、
試験項目にはEN 420の大きさ、活動性、pH値及びクロム配合量に加え
ニッケル放出量、アミン色素検出、DMFa配合量及びPAHs配合量があります。
これを通じて手袋が使用者に危険ではないということを証明します。
1.大きさ
6段階で分けられたEN 420に4段階を加え。総10段階で大きさを規定しています。
Glove size | Hand circumference in mm | Hand length in mm distance between the wrist and the tip of the middle finger |
4 | 101 | <160 |
5 | 127 | <160 |
6 | 152 | 160 |
7 | 178 | 171 |
8 | 203 | 182 |
9 | 229 | 192 |
10 | 254 | 204 |
11 | 279 | 215 |
12 | 304 | >215 |
13 | 329 | >215 |
EN 420からは各大きさの段階別最小の長さに対する規定があった反面、
EN ISO 21420からは最小の長さに対する規定がなくなりました。
しかし、消防安全手袋など最小の差がさに対する規定が
自主的に存在する特定保護手袋規格に対し認証を受ける場合
該当規格に合う最小長さを満たす必要があります。
下記はEN 420上の最小の長さの規定になりまので、ご参考にしてください。
Size | Minimum Glove Length |
Size 6 (Extra Small) | 220mm |
Size 7 (Small) | 230mm |
Size 8 (Medium) | 240mm |
Size 9 (Large) | 250mm |
Size 10 (Extra Large) | 260mm |
Size 11 (XX-Large) | 270mm |
2.活動性
手袋を着用した状態で
どのくらい精巧な活動ができるのかに対する試験であり、
これは手袋の材質の厚み及び弾性のような特性に影響を受けます。
手袋を着用後に
5mm~11mmを総5段階に分けた大きさの金属ピンを
平坦な床から30秒間3回取り出すことで進行されます。
取り出せるピンの大きさが小さいほど
活動性レベルは高くなります。
もし、最も大きい大きさも取り出せない場合
活動性に対するレベルが0になります。
3. pH値
手袋内の全ての素材に対し試験が進行され
pH値は3.5超過、9.5未満である必要があります。
試験方法には川素材の場合、ISO 4045が、
それ以外の素材はISO 3071が適用されます。
手袋の手のひらの部分を切って、サンプルとして使い
他の部分に手のひらと他の素材が使われる場合
該当素材も別途の試験を進行します。
また、幾つにも重ねって構成されている手袋の場合
各層に使用された全ての素材に対して各々試験を進行します。
4.クローム配合量
革素材に対して試験が進行され
革の中のクローム配合量が3.0mg/kg未満ある必要があります。
試験方法としては、ISO 17075-1またはISO 17075-2が適用されます。
6.アミン色素検出
発がん性アミン放出色素として規定されたアミン色素は検出されてはいけません。
これに該当する色素は
繊維素材の場合、 ISO14362-1から列挙しており、
革素材の場合 ISO 17234-1から列挙しています。
7.ジメチルホルムアミド(DMFa)配合量
ポリウレタン(PU)が配合された素材に対して試験が進行され
素材内のPU配合量が1,000mg/kg以下である必要があります。
試験方法としては EN 16778が適用されます。
8. 多環芳香族炭化水素(PAHs)の配合量
肌と接触するゴム及びプラスティック素材に対して試験が進行され
指定PAHsの配合量が1mg/kg以下である必要があります。
<指定PAHs目録>
| PAHs名称 | CAS No. |
1 | Benzo[a]pyrene(BaP) | 50-32-8 |
2 | Benzo[e]pyrene(BeP) | 192-97-2 |
3 | Benzo[a]anthracene(BaA) | 56-55-3 |
4 | Chrysene(CHR) | 218-01-9 |
5 | Benzo[b]fluoranthene(BbFA) | 205-99-2 |
6 | Benzo[j]fluoranthene(BjFA) | 205-82-3 |
7 | Benzo[k]fluoranthene(BkFA) | 207-08-9 |
8 | Dibenzo[a,h]anthracene(DBAhA) | 53-70-3 |
試験方法としてはISO/TS 16190が適用されます。
追加で透湿度及び吸収度に対する適合性も試験する場合がございます。
これは選択式で進行が可能です。
1.透湿度
湿気がどのくらい通過できるのかについての試験で
革製品に対する適合要求事項は時間当たり5mg/cm2で
繊維製品の場合30m2Pa/Wを満たす必要があります。
試験方法には革製品の場合、 ISO 14268:2012が、
繊維製品の場合 ISO 11092:2014が適用されます。
2.吸収度
吸収度は手袋の保護機能の特性上
湿気の通過が難しい場合を考慮する必要がある事項で、
革製品の場合、時間当たり8mg/cm2の要求事項を満たす必要があります。
試験方法としては ISO 20344:2011が適用されます。
以上を持ちまして、 EN ISO 21420に対する投稿とさせていただきます。
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迅速かつ丁寧に対応させていただきます。
info@jnmglobal.net
info@jnmjapan.net
maketing@jnmglobal.net
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