<リスクに基づく考え方 (Risk-based thinking) >

<ISO 9001:2015リスクに基づく考え方 (Risk-based thinking) >

• リスクに基づく考え方は効果的な品質マネジメントシステムに発展するために必需的である
• 潜在的不適合を除去するための予防措置の遂行及び発生する全ての不適合の分析、不適合の影響に適切な再発防止措置を含む
• 標準の要求事項に適合するよう組織はリスクと機会を取り扱うための措置を計画し、実行する必要がある
• リスクと機会全ての取り扱うことは品質マネジメントシステムの効果性の増進、改善された結果の達成及び否定的な影響の予防のための基盤を確立
• リスクは不確実性の影響であり、全ての不確実性は肯定的な、または否定的な影響を持つことができる
• 機会を取り扱うための措置には関連されたリスクの考慮も含まれる可能性がある
• リスクから発生される高低的な変更(deviation)は、機会を提供することができるが、リスクの全ての高低的な影響が機会となることではない

<リスク(Risk)の種類>

分類	Risk 種類
内部人的な要因に基づくもの	- 経営者/従業員の不祥事、機密漏洩、内部告発 - 違法行為(談合, 人種差別, 利益供与, 株価操作, 法規違反) - 経営者/主要人物の職務不能(急病, 急死, 金銭の略奪等)
外部人的要因に基づくもの	- 経営者/従業員の誘い、拿捕、監禁等 - 外部からの攻撃(設備、情報システム、商品、職員等)
社会的要因に基づくもの	- 戦争/内乱/クーデター, 経済混乱, 外貨不足 - 重要取引先 営業不能/倒産 - 金利, 株価, 商品市場, 為替等の大幅な変更等 - 原料確保の不能, 環境問題(温室ガス, 排気ガス等)

 

＜リスク(Risk)概念の変化＞

伝統的な観点	最近の傾向
Risk否定的で統制されている必要がある	Riskは機会で、積極的に管理される必要がある
Risk特定部署が管理すること	Riskは全社的で統合的な観点で管理される必要がある
Riskの測定は主観的で正常的である	Riskは良的で測定可能(定量的)である必要がある
Risk管理機能は分離されている	Risk管理活動は経営マネジメントに統合される必要がある

 

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